WIZARDRY#1 の開発に、原作者たちは足掛け 5年近い歳月を掛けたそうですから、意図的にやってる気もしますが。
# | NAME | GR |
---|---|---|
100 | LVL 7 FIGHTER | 2 |
099 | LVL 7 MAGE (A) | 2 |
098 | HIGH PRIEST (A) | 2 |
097 | HIGH NINJA | 2 |
PC版では、ハイニンジャは1人です。この1体の差は結構大きい。そしてこの戦闘からは逃げ出すことができたため(無論 AG と LK に左右されますが)、GOOD のパーティなら友好的な反応を見せるまで逃亡を繰り返し、無傷で抜けることが可能でした。また、戦闘開始と同時にリセットし、ゲームを再開すると連中が出てこなくなってしまい、これまた無傷で抜けられました。これはルームガード/ガーディアンのエンカウントフラグが初期化されるさい、パーティがそこにいるとフラグが立たない現象を利用したものです。けれど WS版では、完全にエンカウンターが復活するため、このテクニックは使えません。
さて、この戦闘に勝つと宝箱には POTION of LATUMOFIS、ROD of FLAME、RING of DEATH! の3点が必ず入っています。このうち RING of DEATH! はここでしか入手できず、250000G で売却できるため、冒険序盤の金欠状態を一気に解消できます。ただし、所有しているあいだは1歩前進するごとに 5ポイントのダメージを受けるため、金に困っていなければ棄ててしまうのも一案です。ちなみにこれを城に持って帰るには、最短ルート(要ディロマト・タクシー)を辿っても90ポイントのダメージを食らいますから、START ボタンを押してパーティーステータスを表示させ、減り具合を確認しつつ歩いたほうが良いでしょう。もし死人が出ているなら、それに押し付けるのが良策です。
意外に思うかもしれませんが、POTION of LATUMOFIS はここでしか宝箱から出てきません。つまりボルタック商店で購入するのが前提であり、迷宮内での補充は基本的にできないのです。それから RING of DEATH! は呪われてます。まさか装備してみようと思う人はいないでしょうが、司教が識別にミスったりすると非常に最低なことになります。(金もなくレベルも低いうちは救済手段がない!)
なお、この宝箱は「冒険の中断⇒リスタート」で何度でも出現します。WS版の場合は倒したその場で中断して構いません。他機種版ではいったん部屋の外に出て中断しないと、エンカウンターが復活しません。“一度に何個の RING of DEATH! を持って誰も死なずに歩いて帰ってこれるか!?”は冒険者たちの自慢話のひとつになっています。むろんマロールでの脱出は禁じ手。ちなみに筆者の最高記録は38個。(裸忍者と後衛3人に8個ずつ持たす!)
一説には、この部屋はもともとは B1F に住む通称ディロマト導師の本来の居室だという論があります。迷宮内の地理的には、この部屋はほぼ迷宮の中心(すなわちヘソ)に位置し、強い魔力が満ちていると推測できます。とするとディロマト導師が本来のダンジョンマスターだったのに、ワードナに迷宮自体を乗っ取られ、魔物を放たれ、あげくトレボーにまで住居を追い出されて B1F に免れ、それいらい迷宮内で見かけた闖入者(つまり冒険者たち)をせっせと迷宮外に追い出す(八つ当たり!)ようになった、と言うのです。なるほど、説得力は充分にあるなぁ…。