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B2F

イベント目白押しの地下寺院

 マップを俯瞰すると、全体が寺社(それも日本の)を思わせるレイアウトになっているのが特徴的な B2F。この階から敵の難易度がぐっと上がり、毒・麻痺・クリティカル・ブレスと多彩な攻撃手段を取り始めます。治療手段がないと死につながりますから、装備が整って AC が充分下がるまでは、せめて POTION of LATUMOFIS を余分に持って降りてきたほうが良いでしょう。メイジに KATINO (M1) を唱えさせてヤられる前に敵の動きを封じるのは常套手段です。

 エレベーター装置で降りてこれる場所は、他とは完全に隔離されています。よって意味がないので素通りすることになります。

 この階での目的は一応 KEY of GOLD (金の鍵) を入手することですが、実際には何の役にも立ちません。迷宮内の何処を探しても、使うべきチェックポイントがないのです。FC版ではこれ一個で KEY of BRONZE (銅の鍵)KEY of SILVER (銀の鍵) の能力を兼用することができましたが、そういう付加価値もありません。結局後生大事に持ってるのではなく、捨てることになるアイテムなのですが、だからといって不用意にこれらのアイテムを捨ててしまうと、閉じ込められて出られなくなる (他のパーティに必要なアイテムを持たせて救出に向かわせるしかない) 事態も発生するので注意してください。

 …結局これらのアイテム (しかも1Gの価値もない) は、冒険者たちを惑わせて遠回りさせることだけが目的で配置されているのでしょうか…。GBC版ではそのへんのゲーム性を考慮してか、特殊な武具に交換するイベントが追加されたようですが。
Up Stairs (E12-N7)
 B1F への昇階段。 ⇒ B1F

Down Stairs (E16-N15)
 B3F への降階段。渦巻状のながい回廊の中央に設置されています。 ⇒ B3F

 欧州の教会の礼拝堂の床には、迷路状のモザイク模様が描かれていることがあり、敬虔な信者はこれを“遠方からの巡礼路”に見なして、膝立ち歩きでたどる慣習があります。日本でいえばお百度参りに相当するでしょうか。このあたりの渦巻き構造はなんとなくそんな慣習を想起させるものがあります。

Elevator (E10-N8)
 この迷宮にふたつあるエレベーター装置のひとつ。B1F~B4F を自由に行き来できます。ただし B2F では小部屋がふたつあるだけの閉鎖空間で、他の領域とは独立しています。ルームガードのエンカウントチェックもないので立ち寄る必要はありません。 ⇒ B1F / B2F / B3F / B4F

Message:1 (E8-N12)
冒険者たちがこの部屋に入るなり、天井からギン色の霧が降りてきた。
突然、恐ろしい悪魔の姿が、彼らの周囲に現れ始めた。
冒険者たちの全員が恐怖に震えて部屋を飛び出していった。

AS YOU ENTER THIS ROOM, A SILVERY FOG ENVELOPS YOU.
TERRIBLE DEMONS FORM ALL AROUND YOU.
IN TERROR, YOU FLEE FROM THE ROOM!

 通過には KEY of SILVER (銀の鍵) が必要になるチェックポイント。パーティ内の誰も持っていないと一歩前に押し戻されます。この先では STATUE of BEAR (クマの置物) が取れるほか、ルームガードが数多く待ち構えているので、CREEPING COIN 狙いで経験値を稼ぐのに適します。

 それにしてもどんなに高位な冒険者たちでも震え上がる悪魔の姿、ってのはなんなんですかね…?

 どうでも良いですが SILVERY FOG (銀色の霧) と SILVER FLOG (銀のカエル) が引っ掛けになっている気がする。

Message:2 (E9-N18)
小さな台座の上にクマの彫像がある。
その後ろの看板には、“オレは何百万も奴らをヤったぞ”

YOU SEE A STATUE OF A BEAR ON A PEDESTAL.
ON THE WALL IS A SIGN READING "I'VE GOT A MILLION OF'EM".

 なんとも勇ましいセリフの看板ですが、実際それ抜きでは力づくでも通れないチェックポイントが素通りできるようになる STATUE of BEAR (クマの置物) が拾えます。このアイテムはこの階の M5 および B4F の通過で必要になります。

Message:3 (E8-N7)
入るなり部屋がブロンズ色の煙で満たされた。
突然、冒険者たちは今入ってきた方角へ、出て行きたい衝動にかられた。

AS YOU ENTER THIS ROOM, A BRONZE, SMOKE FILLS IT.
YOU FEEL COMPELLED TO LEAVE IMMEDIATELY!

 通過には KEY of BRONZE (銅の鍵) が必要になるチェックポイント。パーティ内の誰も持っていないと一歩前に押し戻されます。この先では STATUE of FLOG (カエルの置物) が取れます。

 BRONZE のより正確な日本語訳は「青銅」で、酸化していない状態では金に似た輝き、酸化させると重厚な緑青色になる合金です。なるほど、ドロドロした青緑色の煙に巻かれたら、そりゃ不気味で気持ち悪いかも…。

Message:4 (E12-N4)
小さいギン色にかがやく円盤には、赤と青のケープを羽織ったカエルの彫像が載っている。
その彫像は金属製だというのに、不思議にも生命を吹き込まれ、前足を左右に振り、
“いぇぃ!!!・・・”と甲高い声を発しながら踊っている。

ON A SILVERY DISK STANDS A STATUE OF A FROG WEARING A RED AND BLUE CAPE.
THE STATUE ANIMATES AND SHAKES ITS LEGS WHILE IT YELLS "YEAH.. YEAH.."

 なんともヘンな奴が登場して STATUE of FLOG (カエルの置物) を拾うことができます。このアイテムはこの階の M6 の通過で必要になります。

 きっと冒険者たちの道具袋の中で四六時中ヤカマシくしてるんだろうなぁ…。

 この部屋のパーテーション配置は、神社仏閣の拝殿(本堂)の造りに近いものがあります。

Message:5 (E4-N11)
冒険者たちの誰もがそのトビラをこじ開けることはできなかった!
NOBODY IN THE PARTY CAN BREAK THE DOOR DOWN.
 ここを通過するには STATUE of BEAR が必要です。パーティー内の誰も持っていないと来た方向へ押し戻されます。

Message:6 (E4-N12)
冒険者たちの誰もがそのトビラをこじ開けることはできなかった!
NOBODY IN THE PARTY CAN BREAK THE DOOR DOWN.
 ここを通過するには STATUE of FLOG が必要です。パーティー内の誰も持っていないと来た方向へ押し戻されます。

 余談ですが、置物をふたつとも持たない状態で、宝箱のテレポーターに引っかかるなどしてここに飛ばされた場合、もう一方のチェックポイントに向けて移動してしまうと、一見「ハマリ」状態になります。飛んできた直後のメッセージ後は、移動せずにその場に留まっていますから、M6 であれば南へ抜ければ大丈夫です。でも M5 だったら閉じ込められますから MALOR (M7) を使うか、他のパーティーに置物を届けさせるか、あるいは M7 のエンカウントチェックで「テレポーター」の宝箱を引き当てるしかありません。

Message:7 (E4-N16)
部屋の中には、頭がネコで、からだがニワトリの異様なけだものの彫像がある。
彫像はブロンズで、台座はオニキスでできている。飾り台の上には不自然な傷痕がある。

IN THIS ROOM IS A STATUE OF A MONSTER WITH THE BODY OF A CHICKEN AND THE HEAD OF A CAT.
THE STATUE IS MADE OF BRONZE, AND LIES ON AN ONYX PEDESTAL.
THERE ARE UNUSUAL RUNES ON A PLAQUE THEREON.

 頭を壁にぶつけながらダークゾーンを抜けると、B1F-E13-N3 とまったく同じメッセージが表示されたあとに「探しますか?⇒はい」で KEY of GOLD (金の鍵) が入手できます。すでにパーティ内の誰かが持っていれば、メッセージ自体が表示されず、捜索もできません。この鍵は、WS版では何の役にも立ちません。なお、この小部屋にはルームガードのエンカウントチェックがあります。鍵を入手したその場でキャンプを張り、解除すると直ちにエンカウントが発生し、倒すと宝箱が出てくるので解かります。

 このダークゾーンのエリアは、なんとなく墓所──それも古墳の玄室──を想起させます。

Message:8 (E15-N11)
地面の近くの立て看板には、“地下迷宮のくらやみは…”
A PLACARD NEAR THE GROUND READ: "A DUNGEON'S DARK..."

Message:9 (E14-N11)
地面の近くの立て看板には、“明かりがないときには…”
A PLACARD NEAR THE GROUND READ: "WHEN IT'S NOT LIT..."

Message:10 (E13-N11)
地面の近くの立て看板には、“気をつけよ。さもなくば…”
A PLACARD NEAR THE GROUND READ: "WATCH OUT. OR YOU'LL.."

Pit (E12-N11)
 落とし穴。三度も警告されたあげくに落ちたのじゃ誰にも文句は言えませんよね? でも続きを見たくなるのが人間の心理だし、マッピングも完成しませんから、誰でも一度は落ちるんです。解かっていても…! ちなみにダメージは 1d8 (1-8) と思われます。あわててピットの上でキャンプを張らないこと。

 このあたりの領域は通常の移動経路より外れているので、マッピングの最中くらいしか訪れる機会がないものです。

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