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B1F

まずは小手調べ

 全体が中央の“ダークゾーン”と回廊で、四つの領域に区分けされた階。探索開始直後のパーティーは城砦との往来が容易な南西ブロックからは出ないほうが良いでしょう。このあたりでは2グループ以上の敵とエンカウントすることは滅多にありません。三つの部屋のルームガードを倒したら城砦に戻って回復するのを繰り返すのです。

 メイジスペルの DILTO (M2) が使えるころになったら、北東ブロックで KEY of SILVER (銀の鍵) を回収して KEY of BLONZE (銅の鍵)MURPHY'S GHOST の祭壇がある南東ブロックを目指します。ここには中央回廊東端にある一方通行のシークレット・ドアを蹴破り、その先にあるワープゾーンに踏み込めば到達できます。

 この階では麻痺・毒等の特殊能力をもつ敵にはエンカウントしませんが、UNDEAD KOBOLD の集団には思ったより打撃力があるので気を抜かないこと。メイジが MAHALITO (M3) を憶え、プリーストの DISPEL (のろいを解く) が使い物になりだす LVL7 までは B2F 以下に降りないのが無難です。

Up Stairs (E0-N0)
 冒険のスタート地点にして城砦からの唯一の入口。入場すると必ず一度はここでキャンプを張ります(それも強制的に)。もちろん階段を上れば城砦に戻れます。善悪混成パーティの合流場所としても有名で、暗闇を見透かせば数人単位のグループが片隅にうずくまって待機してるのが感じられるかもしれません。
そしてここは 20 x 20 x 10F、計4000ブロックもの大迷宮 (通称:狂王の試練場) の基準座標でもあります。 ⇒ CASTLE

 ここから B10F へ行くため直接 MALOR (M7) するならば、“東8-北2-下8”と座標を指定すると B9F のシュートに落ちます。

Down Stairs (E0-N10)
 B2F への降階段。ただし実際には真下の座標に降りるわけではなく、空間的には転移してしまいます。階段も一種のワープ装置(選択肢付き)であることを匂わせる事象です。 ⇒ B2F

Comment:1 (E0-N5)
 普段は見過ごしがちな、何もない、しかも日常的に通過するだけの通路。しかし B9Fの隠れワープ領域に踏み込むと、強制的にこの地点に飛ばされてきて、首をひねることになります。

Warp Zone:1 (E5-N9, E13-N4) ⇒ w1 (E15-N4)
 ワープゾーン。パーティ全員がその場所に踏み込んだ途端に空間転送されてしまいます。特に E13-N4 はトビラを蹴破ったら元の部屋にいるわけで、気がつかないと無限に連なる部屋を彷徨うことになるでしょう。もっとも、WS版では画面エフェクトがハッキリしているので、すぐにワープしていることに気付くのですが…。(元祖 APPLE 版では、知らないうちにワープしている感じだった)

Message:1 (E9-N12)
壁に貼ってある大きな看板が次のように告げている。
*** 回廊の終端を超えようとしています 引き返しなさい! ***

A LARGE SIGN ON THE WALL READS:
** AREA OUT OF BOUNDS! **

 冒険者が最初に遭遇するメッセージ。日本語表示だと「ワケ解かんねーな…」と思って英文で読み直すと、なるほど“ダークゾーンの始まり”を警告しているニュアンス。これに限らず日本語表示は妙に脚色が超越していて本質がボケ気味。ともかく警告は無視しないと先には進めません。

Comment:2 (E9-N13)
 FC版では、ここで KEY of GOLD (B2F) の所有を強制されていました。もちろん WS版、PC版にはそんな制約はありません。

Message:2 (E9-N19)
この部屋からは、何か妖しげな明かりが発せられている。
中央で長い法衣を着た小柄な男が冒険者たちをふりかえり叫んだ。
“異邦人たちよ、去りたまえ!”彼は手を振りはじめ、そして、念じた。
“MAPIRO MAHAMA DIROMAT!!”

A STRANGE GLOW SEEMS TO EMANATE FROM THIS ROOM.
IN THE CENTER, A SMALLISH MAN IN A LONG ROBE TURNS TOWARDS THE PARTY AND SHOUTS
"BEGONE, STRANGERS!" HE SLOWLY WAVES HIS HANDS, AND CHANTS
"MAPIRO MAHAMA DIROMAT!!"

 通称「ディロマト導師のラボ」。踏み込むと一方的に CASTLE へ強制転送させられてしまいます。MURPY'S GHOST (M3-B1F) 退治のあとや B4F から RING of DEATH! を持ち帰る時にちょくちょくお世話になるでしょう。

 しかしなにゆえこんな場所で (しかも他人の領域だ) ひとり暮らしているのでしょうか? まあ他人を見ると問答無用でフッ飛ばしちゃうので、そうとうな偏屈ガンコ爺であることは容易に想像できますが。その謎の呪文は、トゥルー・ワードを手がかりに推測すると「発動せよ、速やかに生命を運べ、遠き広き空間へ」というニュアンスです。

Elevator (E10-N8)
 この迷宮にふたつあるエレベーター装置のひとつ。B1F~B4F を自由に行き来できます。ただし B2F、B3F は袋小路の領域に出てしまうので、事実上の B4F 直通。当然敵も一気に強くなるので、体制が整うまでは無闇に利用しないこと。 ⇒ B1F / B2F / B3F / B4F

 なおエレベーター装置は、迷宮内の座標位置が各階で (階段と違って) 統一されています。

Message:3 (E13-N5)
フードを被った人間型の大きな彫像が見える。
フードの穴の中からはキン色の光が漏れていて、彫像にはさまざまなかたちの宝石が散りばめられている。
彫像の前には祭壇があり、新しい香が焚かれている。

THERE IS A GEM ENCRUSTED STATUE OF A HOODED MAN HERE.
A GOLDEN LIGHT EMANATES FROM THE HOOD.
IN FRONT OF THE STATUE IS AN ALTAR, IN WHICH PUNGENT INCENSE IS BURNING.

 不死属性の MURPHY'S GHOST 一体と必ずエンカウントします。キャンプ設営/解除を繰り返せば何度でも戦闘可能。ただし(友好的で“立ち去った”場合を除き)戦闘になったら絶対に逃亡できません。従って LVL1 のヒヨッコパーティーでエンカウントしてしまうと大変な目にあうので要注意。低レベル時はメイジスペルの DILTO (M2) で AC を上げてやるというのが常套手段。G⇒E、E⇒G 属性チェンジや、転職直後のレベルアップ等で終盤まで世話になるので、ここへの経路、帰路は自然と指が覚えてしまうでしょう。用が済んで立ち去る時はこころの中で新しいお香を焚いて、感謝する気持ちを忘れずに。

Message:4 (E13-N3)
部屋の中には、頭がネコで、からだがニワトリの異様なけだものの彫像がある。
彫像はブロンズで、台座はオニキスでできている。飾り台の上には不自然な傷痕がある。

IN THIS ROOM IS A STATUE OF A MONSTER WITH THE BODY OF A CHICKEN AND THE HEAD OF A CAT.
THE STATUE IS MADE OF BRONZE, AND LIES ON AN ONYX PEDESTAL.
THERE ARE UNUSUAL RUNES ON A PLAQUE THEREON.

 メッセージを読んだあとに「探しますか?⇒はい」で KEY of BRONZE (銅の鍵) が入手できます。すでにパーティ内の誰かが持っていれば、メッセージ自体が表示されず、捜索もできません。この鍵は B2F のチェックポイントを通過するのに必要です。

 “傷痕”は原文では“RUNES”、つまりタガネで刻みこんだ呪術的な“ルーン文字”を指しているように取れます。

Message:5 (E13-N18)
部屋の中には、ツノと長いキバをもつ牡豚のギンの像がある。
彫像の横の壁には、通りすがりのエルフが、書き残していったらしい、消えかけたイタズラ書きがある。
ほとんど読めないが、どうやら死霊や悪魔がいるとの警告らしい。

IN THIS ROOM IS A SILVER STATUE OF A BOAR. WITH HORNS AND LONG FANGS.
ON THE WALL BY THE STATUE IS A MESSAGE (PARTIALLY OBSCURED)
THAT APPEARS TO HAVE BEEN LEFT BY PASSING ELVES.
IT IS HARDLY LEGIBLE, BUT SOME COMMENTS WARNING ABOUT GHOSTS AND DEMONS CAN STILL BE MADE OUT.

 メッセージを読んだあとに「探しますか?⇒はい」で KEY of SILVER (銀の鍵) が入手できます。すでにパーティ内の誰かが持っていれば、メッセージ自体が表示されず、捜索もできません。この鍵は B2F のチェックポイントを通過するのに必要です。

 なぜ“通りすがりのエルフ達 (PASSING ELVES:複数形)”を冒険者たちが連想したのかは不明。ただ TRPG の題材としてよく引き合いに出される「指輪物語」(トールキン作) から類推すると、人間との接触をあまり好まない“隠者”であるエルフは、単独で行動することが滅多になく、しかも独自の文化を持っているため、非常に特徴的な(流麗な筆跡の)文字を用いているのではないかと想像できます。

 ところで、M3~M5 は三つとも E13 座標上で南北方向に並んでおり、いかにも作為的なものが感じられます。この迷宮内にはこのような奇妙な符丁があちこちで見られるのです。

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