標準以外でよく使うリポジトリのメモ
EPEL
Extra Packages for Enterprise Linux
FedoraリポジトリをソースにエンタープライズLinux向けに提供されているアドオンパッケージ群。RHELと互換性のあるスピンオフディストリビューション(CentOSやScientific Linux)で利用可能。Fedoraプロジェクトによって提供されている。Fedoraリポジトリより保守的なため提供されていないパッケージもある。
- EL7 epel-release (RPM Download page)
- EL6 epel-release (RPM Download page)
- EL5 epel-release (RPM Download page)
CentOSの場合は上記のパッケージがextrasリポジトリに含まれているため以下を実行するだけで利用開始可能となる。
yum install epel-release
デフォルトでenablerepoであるから、必要ならdisableにしておこう。
[epel]
name=Extra Packages for Enterprise Linux 6 - $basearch
#baseurl=http://download.fedoraproject.org/pub/epel/6/$basearch
mirrorlist=https://mirrors.fedoraproject.org/metalink?repo=epel-6&arch=$basearch
failovermethod=priority
enabled=0
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-EPEL-6
enabled=0とするとyumコマンドに--enablerepo=REPONAME
オプションが必要となる。付けなければこのリポジトリを参照しない。インストール時だけでなくアップデート時にも必要とする。1
yum install PACKAGENAME --enablerepo=epel
remi
Remi Collet がメンテナンスしているリポジトリ。標準リポジトリには含まれていない最新バージョンのパッケージを多数提供しているが、そのぶん標準側アップデート時に不整合を起こしやすいため長期運用時はピーキーになりがちである。
- Enterprise Linux 7 (RPM Direct link)
- Enterprise Linux 6 (RPM Direct link)
- Enterprise Linux 5 (RPM Direct link)
yum localinstall http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-6.rpm
yum install PACKAGENAME --enablerepo=remi
ius
Python2.7や3.3, PHP5.5、Python3.3、Git 1.8 などの最新リリースを提供している。
yum localinstall http://dl.iuscommunity.org/pub/ius/stable/CentOS/6/x86_64/ius-release-1.0-13.ius.centos6.noarch.rpm
yum install python3.3 --enablerepo=ius
RPMforge
Fedora系用アドオンコレクション。主にデスクトップ向けのパッケージが多いがサーバでも使えるものは多い。サーバ上で各種メディアファイルの編集加工等を扱う場合にはここからツール類を入手することが多い。とはいえremi同様標準リポジトリとバージョン管理が同期しているわけではないのでコンフリクトも起こしやすい。最近RepoForgeに名を改めたようだ。
導入は上記サイトから適切なバージョンとアーキテクチャのRPMファイルを示すURLを求めてyum localinstall
で行う。
yum localinstall http://pkgs.repoforge.org/rpmforge-release/rpmforge-release-0.5.3-1.el6.rf.x86_64.rpm
WANdisco
最新のsubversionを入手できる。repo.confパッケージは配布していないようなので以下のように自力で記述する必要がある。
[wandisco-svn]
name=WANDisco Repository - snv-1.8 centos6
baseurl=http://opensource.wandisco.com/centos/6/svn-1.8/RPMS/$basearch/
enabled=0
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-WANdisco
rpm --import http://opensource.wandisco.com/RPM-GPG-KEY-WANdisco
yum install subversion --enablerepo=wandisco-svn --disablerepo=base,updates,epel
オプションの記述位置はyumコマンドの直後でも行末でもどちらでもよい。このポストではサンプルコードが横スクロールすることから行末にまとめて記述しているが実際の運用ではヒストリ編集&連続実行の容易さもあり最初に書くほうが多数派だろう。 ↩